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【システムベンダー様向け】失敗しないレシートプリンターの選び方!

目次[非表示]

  1. 1.POSシステムベンダー様にとってプリンター選定はなぜ重要なのか
  2. 2.失敗しないレシートプリンター選びのポイント
    1. 2.1.印刷方式
    2. 2.2.接続インターフェイスの種類
      1. 2.2.1.Bluetooth接続
      2. 2.2.2.USB接続
      3. 2.2.3.有線LAN接続
      4. 2.2.4.無線LAN接続
    3. 2.3.サイズ・設置スペース
      1. 2.3.1.据え置き型プリンター
        1. 2.3.1.1.プリンター+ドロアー一体型
        2. 2.3.1.2.プリンター単体
      2. 2.3.2.モバイルプリンター
    4. 2.4.周辺機器との互換性
      1. 2.4.1.周辺機器
      2. 2.4.2.接続機器
    5. 2.5.接続開発キット(SDK)の豊富さ
    6. 2.6.保守・サポート体制の確認も忘れずに
  3. 3.まとめ

POSシステムベンダー様にとってプリンター選定はなぜ重要なのか

POSシステムは店舗運営に欠かせない日常業務システムで、運用を止めないことが求められます。
適切なプリンターを選定し、システムに最適な形で組み込むことで、トラブルを未然に防ぎ、
サービスの信頼性も向上できます。
「たくさんありすぎて何から選んだらいいかわからない...」「自分たちのサービスに合うプリンターを選ぶために確認すべきポイントが知りたい」そんな方はぜひご確認ください。

失敗しないレシートプリンター選びのポイント

印刷方式

レシートプリンターでは、サーマル式(感熱式)が主流です。下記のような特徴があります。

・静音、印刷スピードが速い、メンテナンス性に優れている
・インク不要で、消耗品管理が楽になる

ここではサーマル式のレシートプリンターをご紹介いたします。

接続インターフェイスの種類

システムが入る上位の端末と、レシートプリンターをどのように接続するかはとても重要です。
ご希望のシステム構成、クライアント様の利用環境や使いやすさにも大きく影響します。
下記を参照にご希望のインターフェイスを選びましょう。

  • Bluetooth接続

無線接続で配線が不要なため、端末とプリンターの物理的な配置に制限がなく、自由なレイアウトを実現します。iPadやAndroidのタブレットなどのBluetoothを搭載している機器との親和性が高く、簡単なペアリング操作のみとなるため、ユーザー様自身での設定も可能です。
一方、無線接続なので周囲の影響を受けやすく、何らかのタイミングで接続が切れてしまったり、通信が完了するまでに時間がかかったりという留意点もあります。

  • USB接続

有線接続で物理的な接続となるため、安定性と通信のスピードに優れています。またケーブルを差し込むだけなので、設定操作も単純です。ただしケーブルの長さに制限があるため、端末とプリンターの距離が近くないといけないことや、基本的には1対1での接続となり複数の端末から1台のプリンターに接続するということはできません。

  • 有線LAN接続

有線LAN接続は物理的な接続となるため通信が非常に安定しており、電波干渉や通信切断のリスクが少ないです。また複数の端末から1台のプリンターに接続するということが可能です。
一方でLANケーブルの敷設が必須なため、工事が伴う場合や、設置にもネットワーク知識が必要となるため、導入のハードルが高くなってしまう点が留意点です。

  • 無線LAN接続

無線LAN接続は有線LAN同様、複数端末から1台のプリンターへ接続することが可能です。有線LAN接続と違い、LANの敷設を伴わないため、工事等不要で電源さえあれば設置することが可能です。
ただし有線LANと比べると通信に周囲の影響が及んでしまう可能性があることや、WiFiルーターの設置やIP管理などネットワーク知識は必要となります。

サイズ・設置スペース

レシートプリンターには様々なサイズがございます。設置のスペースやご利用の用途に合わせて、
最適なタイプを選ぶとよいでしょう。

  • 据え置き型プリンター

据え置き型は高負荷、高頻度の運用現場や多機能拡張性が求められるシステムに最適です。
印字速度や処理能力も高いため、ピーク時や大量のレシート発行が求められる現場でも安定した運用が可能です。また複数のインターフェイスを搭載し複数の接続方式に対応可能なモデルも多く、システム要件や今後のサービスの拡張性にも柔軟に対応することが可能です。
モバイルと比較し、本体が大きく電源が必要となるため、持ち運びには不向きで設置場所を考慮する必要はあります。

  • プリンター+ドロアー一体型

スター精密では、プリンターとドロアーが一体型になったmPOPをご用意しております。一体型なのでドロアーを用意する必要がなく、一台で現金決済にも対応することが可能です。サイズも30cm×30cmとコンパクトなので、スマートに設置することが可能です。
mPOPについて詳しく知りたい方は、下記ページをぜひご覧ください。

  • プリンター単体

プリンター単体型は一体型と比べて設置面積が小さく、レイアウトの自由度が高くなります。キャッシュレス決済のみの業態であれば、ドロアー不要でプリンター単体のみで省スペース化が実現できます。
ドロアーが必要な場合は別途用意となるため、配線が複雑化し見た目が煩雑になったり、プリンターとキャッシュドロアーの接続互換性を確認する必要がある点は注意です。

  • モバイルプリンター

手のひらにのるコンパクトなサイズ感で、柔軟性や機動性が重要視される現場(移動販売、イベント、訪問販売)での利用に最適です。バッテリー駆動タイプを選べば、電源にとらわれず好きな場所に設置、持ち運びの利用が可能です。
一方でコンパクト化、省電力化をかなえるために、据え置き型と比べて印刷速度が遅い場合や、本体に入るロール紙の径が小さく交換頻度が多くなってしまうという留意点もあります。

周辺機器との互換性

POSシステムを構成する周辺機器(バーコードスキャナー、カスタマーディスプレイ、キャッシュドロアーなど)や、接続機器(KIOSK端末やタブレット)との互換性があるかも重要なポイントです。
システム構成に必要な機器を洗い出し、どの接続方式で何をつなげるかを検討しましょう。

  • 周辺機器

POSシステムで利用される周辺機器としては、バーコードスキャナーやカスタマーディスプレイ、キャッシュドロアーなどがあります。上位のタブレットとBluetooth接続やWi-Fi接続で繋ぐことも可能ですが、プリンターのUSBポートやDKポートに接続してプリンター経由で制御することもできます。プリンターに接続する場合には、USBポートの有無や数も確認しておくとよいでしょう。

  • 接続機器

POSシステムを構築する機器として、KIOSK端末や上位端末(iPadやAndroid、windowsPC)と接続互換性があるかは重要なポイントです。接続方式によっても対応しているOSが異なることがあるため、接続ができるかどうかは事前に検証をされることを推奨いたします。

接続開発キット(SDK)の豊富さ

ご提供されるサービスにレシートプリンターを組み込む際、SDK(接続開発キット)や各種ドライバーの充足度は極めて重要です。
開発の工数削減、改修時の俊敏さ、アップデートのしやすさにも影響し、ユーザー様の利用満足度や使いやすさにもかかわってくるでしょう。

  • Windows、iOS、Androidなど複数OSに対応したSDKが用意されているか

  • C#やJava、Pythonなど多様な開発言語向けのサンプルコードが揃っているか
  • クラウドやウェブアプリ、ネイティブアプリなどシステム構成にあったソリューションがあるか

スター精密では、様々な開発環境、システム構成に対応するため、複数のSDK(接続開発キット)をご用意しております。詳細は下記ページをご参照ください。

保守・サポート体制の確認も忘れずに

レシートプリンターはユーザー様にとって業務上毎日使う機器となります。
動かなくなってしまった時のサポート体制や、故障した際の修理対応など、サービスを長く快適に使っていただくために、重要なポイントといえます。

  • 機器自体のメンテナンスのしやすさ

  • 保守契約やサポート体制は整っているか
  • 消耗品の入手しやすさ

後回しにしがちな要素かもしれませんが、接続開発の工数をかけ晴れてユーザー様と契約ができたが、後からサポート面で課題が出てきてしまった...ということがないように、あらかじめ確認をしておくことを推奨いたします。

まとめ

たかがレシートプリンターかもしれませんが、選定にあたっては「接続方式」「設置場所」「周囲の機器との互換性」「サポート体制」など、多くの要素を慎重に検討する必要があります。

「モデルがたくさんあってどれを選べばよいのかわからない」、「似たような機器が多いけれど、何が違うの?」とお悩みの方や、「まだシステム構成や方向性を検討中で、決まっていない」という方も、お気軽にお問い合わせください。

実際の導入例や各モデルのメリット・デメリットについて、営業担当が詳しくご説明いたします。

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